山伏の寺、縁結びのてら

伽耶院は、大化元年(645年)創建の山伏の寺である。江戸時代には天台系山伏を統括する四院家の一つに数えられ、その伝統は今も10月のスポーツの日の採燈大護摩として伝えられて、当日の境内は近畿各地から馳せ参じた山伏で埋まり、全山にほら貝の音がこだまする。本堂(金堂)、三坂明神社、多宝塔の3棟は共に国指定重要文化財である。本堂内の毘沙門天像は平安末期のもので国の重要文化財に指定されている。脇立の不動明王も平安末期、三宝荒神は室町時代の作といわれている。正月三ヶ日には毘沙門天像と合わせ、縁結びの仏として知られる愛染明王像も特別に公開している。その3日間は、1年の息災を願い山伏による加持を待つ参拝者で行列ができる。本堂横の池にはヒカリモの生息が確認されており、12月中旬から2月中旬、神秘的に虹色に輝く水面は美しい。8月下旬お盆の納めの行事である万灯会が行われ、日が落ちると境内に吊るされた約700個の手描きの灯籠に灯がともる。秋の全山に及ぶ紅葉や6月の紫陽花は格別壮観である。